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 代理コード

 ここまでで主要3和音(スリーコード)とその機能について理解してもらえたかな!?

 KEY→Cの時

 トニック→C
 ドミナント→G
 サブドミナント→F

 でしたね。。。

 〜今回勉強する「代理コード」とは〜

  この3つのコード(主要3和音)の他にも
 「トニック」「ドミナント」「サブドミナント」として使える"代用"できるコードのこと。


★トニックの代理コード★

 もともとの土台となる主要3和音(スリーコード)のトニックは「C」だったよね?
 結果から言うとトニックの代用コードは
 キーの根音コード(T)から長6度を根音にしたコード(Ym7)。
 または、根音コード(T)から長3度を根音にしたコード(Vm7)なんだ。
 (この場合、キーが「C」でいうとAm(7)とEm(7)だね)

 何故、Ymがトニックの代用コードなのか。
 ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

 それでは「C」の構造について考えてみよう。
   
   「C]→ ド+ミ+ソ

  

次に「Am(7)」と「Em7」構造について考えてみよう。


   「Am(7)」→ ラ+"ド"+"ミ"+"(ソ)"

  


   「Em(7)」→ "ミ"+"ソ"+シ+(レ)

  

 比較してみてもらいたい。
 どちらも「C」のドミソとかぶっている音が2つ以上あるよね!?

 

 単純なようだがこれがこの機能性を代用できる理由の1つなんだ!


 これと同じようにして

 

 ★サブドミナントの代理コード★
 こちらも結論から言うと、サブドミナントの代用コードは、
 根音コード(T)から長2度を根 音にしたコード(Um7)なんだ。
 [この場合、キーが「C」でいうとDm(7)だね」

 

 早速構造を分析してみよう!!
   
  「F]→ ファ+ラ+ド

  

  「Dm(7)」→ レ+"ファ"+"ラ"+"(ド)"

  


 みてわかるようにFの構成音ファラドが
 Dm7の構成音にそのまま入っているためである。

★ドミナントの代理コード★

 ドミナントの代理コードはZm-5なのだが、
 これは構成音というよりこのドミナント特徴である
 「トニックに戻りたがる」成分がZm-5にふくまれているからだと管理人は認識している。
 これは次回の「ドミナントモーション」で詳しく掘り下げていきたい


 とにかく今回勉強した代理コードでダイアトニック内の
 コードの機能性を全てまとめると、

※キーが「C」の場合

 トニック→C(T) Am7(Ym7) Em7(Vm7)

 サブドミナント→F(W) Dm7(Um7)

 ドミナント→G7(X7) Bm-5(Zm-5)


 これは是が非でも覚えてほしい。

 例えば前回までなら

※キーが「C」の場合

 
C→F→G7→C

 という主要3和音(スリーコード)を使った進行しかできなかっただろう。

 しかしこの進行を代理コードを用いると

 C→Am7→Dm7→G7→C

 という進行にもなる
 この進行はそれぞれのコード根音がT→Y→U→X
 となるため俗に「イチーゴー」と呼ばれるコード進行で
 ダイアトニックコードを使った最もポピュラーなコード進行である!!

 もちろんこれだけはなくほかにも何10通りとパターンがあるので
 実際世に出回っている曲をみて参考にしてほしい!!


 さて、次回はさきほども触れたが「ドミナントが何故トニックにいきたがるか」について学んでいこうと思う。


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